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再会

退職して以来、初めて恵比寿ガーデンプレイスに行った。
行ったと言うよりは、ただ足早に用事を済ませただけで、駅前の信号を渡ろうとした時だった。

「makoさん!」
知らない綺麗な女性が親しげに駆け寄ってきた。
「え…誰?」
せめて、どなた様ですか?だろう。キョトンと「誰?」は失礼極まりなかった。


「mikiです。」
私の手を握りしめてそう言った。


頭がグルグルした。
「あーっ!あーっ!」


目黒の碑文谷で木馬館をやっていた頃に度々来てくれていた女子高生。
初めてドアを開けたのは、入学して間もない頃の16才だった。


小さくて可愛い、まだあどけなさが残るmikiちゃんが…綺麗な大人の女性となって立っていた。


あれから30年……




講師になって間もない頃に店で一度遭遇していた事を思い出した。


その時からも時計は容赦なくグルグルと高速撮影のコマ送りみたいに回っている。



「木馬館便り見てるんです。」
30年も昔に私の焼いた、にんじんケーキを食べてお茶してくれた女の子が大人になってこのブログを読んでいてくれた事に驚きながら…何だか涙ぐみそうになっていた。



mikiちゃんには相棒がいた。そちらは極端に大人びた16才で2人が一緒だと凸凹コンビに見えた。
相棒は私服だと気だるい夜の世界のオネエサンに見えるので時々街でスカウトされていた事を覚えている。

スカウトはタレント事務所ではない。
「名刺もらったらロンドングループっすよ。キャバレーっすよ。」
さもありなん…と妙に納得していた私。

高校2年生あたりからmikiちゃんの雰囲気がどんどん変わってゆき、私はそれを心配するようになっていた。

そんな私もあの頃はまだ24才から25才。生まれた娘を抱えながら木馬館の仕事をしていた。



こんなバーバになった私に恵比寿の路上で気付いてくれるなんて奇跡なのだ…
そう思いながらとっさに声をかけてくれたmikiちゃんに深く感謝した。
mikiちゃんは早口で言う私のアドレスを携帯に登録してその日の内にメールをくれた。

恵比寿に住んでいたんだぁ………


あなたはどんな30年を過ごしてきた?
私はね…まるでジェットコースターみたいだったよ。
いつかゆっくり会いたいね。


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タイムスリップ

 
 
 
スーパーで、ふと見たチョコレートのパッケージに私は懐かしさに包まれて…小さな女の子にかえったような気持ちになりました。
 
水森亜土さんの描くイラストのハンカチが大流行した時代……
 
確か…私は小学三年生位だったかも知れません。
 
すっごくワクワクして…ドキドキして…一枚一枚を集めていました。
 
何枚も集めたハンカチを広げて眺めるのが大好きで。
 

それからミータンと言う小さな陶器のネコの人形を大事にしていたような……
あれは今にして思えばサンリオのキティちゃんの前身なのでは…。

それからイチゴブームがやって来て街中がイチゴのプリントに溢れた記憶があります。
イチゴの文具、イチゴのカップにハンカチ、イチゴのビニールバッグ。透明なビニール生地にイチゴプリントがすご~く可愛いと思ったんだっけ。
ワクドキドキ広げると独特の塩化ビニールの匂いがして。
あれも既にサンリオだったのかも知れません。
 
 
………と一つのチョコレートの前で子供時代に飛んでいってしまった夕暮れでした。
 
 




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09 11
プロフィール

mako

Author:mako
その昔、木馬館というCafeをやっていました。

天然石ビーズのお店でジュエリースクール講師を務めてからその後独立。日夜「大人の女性の為のアクセサリー作り」を考えて暮らしてます。
家族は宇宙人の哲爺。

「ねむの木のテラスから」こちらはアクセサリー発信のお教室ブログです。
どうぞ遊びにいらしてくださいね。

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