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静かに老いはやって来て…

荷物を抱えて助手席に乗り込もうとしていた。
いつもなら少し遠くからキーを押して早めにドアを開けてくれる哲爺。
一向に開ける気配が無い。
鍵を握りしめたまま車のドアの前で「開かない」と言っている。
鍵はピッ!って押さなきゃ開かないのに。
あれっ?と思う瞬間だった。

毎朝のお弁当作りに必ず「ありがとう」と言って鞄に詰める。
今朝は「ありがとう」と言ったまま鞄に入れる事もなく立っていた。
そして「行ってきます」
お弁当を置いたまま?


追いかけて玄関で見た後ろ姿にビックリ!
前から見るとジェルで整えた白髪も後ろは寝起きのまんま。髪がパサパサとあっちこっちに立っていた。
頭半分が別人。
もう時間が無い…と変な頭のまま出て行った。


こうして老いは静かに…
忍び寄ってくるのか……。



日が暮れてから二子玉川に出掛けた。
用事を済ませて駅のホームに立つと既に夜。
そこに急行電車がスーッと入って来た。
一瞬の窓越しに見覚えのある寝癖の後頭部が凄い速さで目の前を横切る。

人混みをかき分けて前方の車両にたどり着くと変な頭のお爺さんがピコピコと携帯でゲームをしていた。


明日からはお弁当を作りつつ、夫の後頭部にも目が離せない朝になる。
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プロフィール

mako

Author:mako
その昔、木馬館というCafeをやっていました。

天然石ビーズのお店でジュエリースクール講師を務めてからその後独立。日夜「大人の女性の為のアクセサリー作り」を考えて暮らしてます。
家族は宇宙人の哲爺。

「ねむの木のテラスから」こちらはアクセサリー発信のお教室ブログです。
どうぞ遊びにいらしてくださいね。

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